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インハウスのファシリティマネジャーとしての課題と2019年やるべきこと

はじめに

あけましておめでとうございます。昨年11月に30歳を迎え、あっという間に2019年になりました。

怒濤の20代を駆け抜けて30代へ。2018年はこれまで自分がやってきたことの棚卸しを行い、これから究めたい道について考え抜いた一年でした。

「今日までの人生で納得感をもってやれていたことはなんだろう?」「どんなことに幸せを感じていたのだろう?」「これから先は何(誰)のために自分の時間と情熱を使いたいのだろう?」

以前に仕事でお世話になった方や、信頼を置ける友人たち、そして妻との対話を通してこれから進む道を探すのは、楽しくもあり辛くもありました。

 

インハウスのファシリティマネジャーとして

「社会の課題解決に取り組む個人やチームを助けるために、自身の専門性を高めて発揮し続ける。それを通して、間接的に世の中の課題解決スピードを加速させる」

専門性をもって何かを成し遂げる、アウトプットのクオリティを追求する、別の専門家と協働するといった仕事の基本。その原動力が、自分自身が直接成し遂げるというよりは、他者を助けるためであることに気づきました。

やりたいこととやるべきことが繋がったのが、今までの経験のなかで最もやり甲斐を感じていたファシリティマネジメントというお仕事。

たとえば、大好きなエアラインのサービス向上のためにインハウスの建築技術者として働くように、好きな人たちやサービスのために自分の専門性を高めて発揮することが幸せだということに気づき、本格的にファシリティマネジメントの世界へ潜っていくことになりました。

 

LINE株式会社に入社しました

どんな業界でファシリティマネジャーをやりたいかを考えたとき、いちばんに思い浮かんだのはIT業界でした。短絡的ですが、社会の課題解決へのインパクトが最も大きい業界だと感じたから。

そんな発想のもと、2018年9月1日からLINE株式会社のファシリティマネジメントチームの一員として働くことになりました。

入社早々から既存オフィスの運営や、将来のオフィス計画に建築目線で関わっています。業界ならではのスピード感や、外国籍の社員を抱える企業ならではの発見など、刺激に満ちた4ヶ月間を突っ走ってきました。

テレワークや複業の背景からリアルオフィスって要らなくない?と言われる昨今ですが、だからこそリアルオフィスは大切だと個人的には感じています。

企業内でも個を立たせ、皆が単なるワーカーからプレイヤーになっていくにつれて、それぞれのプレイヤーが専門性を最大限に発揮させられる空間の構築・運営方法を考える分野は、もっと面白くなる。

引き続き、頑張りすぎない程度に全力で、ファシリティマネジャーとして突っ走っていきたいと思います。

 

LINEでの4ヶ月を経て見えてきた課題

さて。実際にIT企業でのファシリティマネジメントに携わってみて、改善していかなくてはいけない自身の課題も見えてきました。機密情報に触れない範囲で、ざっくり整理してみると以下のとおり。

1. 起きた事象に対する「なんで?」の深掘りが足りなかった

予期せぬトラブルやミーティングのなかで生まれた要望に対して、「なぜトラブルが起きたか?」「要望の背景にある意図はなにか?」などの深掘りが足りなかったことで、関係者へ説明しきれず納得感をもって動いてもらえなかったことがありました。

2. 関係者の工数を大切にできていなかった

プロジェクトのタスクを整理したり、関係者との対話をしているなかで、「それを受けて、次に何をすべきか」を考えますが、次の行動を考える基準が自己中心的になりすぎていたことがありました。

3. 思ったより人に頼れていなかった

年末のタイミングで「もっと良くなるにはどうしたら良かったか?」を関係者に聞いたところ、いちばん多かった回答でした。自分で振り返ってみても、一人でやり遂げようとする意思が先行して、人に頼っても良い部分まで抱えてしまっていました。

 

課題をふまえて2019年やるべきこと

整理した課題を見返してみると、社会人としての基本ばかりでは…とガッカリしましたが、落ち込んでいても仕方ないので具体的な改善方法を決めます。

1. インタビューに答えられるレベルで、プロジェクトを自分ごと化する

プロジェクトオーナーは別にいるわけですが、自分がオーナーであるつもりで「インタビューでの質問に全て答えられるレベルで、起きた事象についての理由と背景を関係者に語れるようにする」ことは常に意識します。

具体的には、

・ミーティング最後に議事メモを見返して生じた「なんで?」をその場で聞く

・「なんで?」が聞きづらい場合、「きちんと理解しておきたいので聞いておきたいのですが、」とワンクッション挟む

・話が進むと口で呼吸する傾向があるので、鼻呼吸で心を静めながら対話を行う

2. 次の行動を決める前に、まず相手の立場で考える

建築プロジェクトは、他の専門家をはじめとした関係者の協力なしに進めることはできません。次の行動のために協力してもらうべき方、依頼すべき方がどのように受け取るかを相手の立場に立って考えます。

具体的には、

・タスクと次の行動を設定する際には、プロジェクトメンバーリストを見て、関係する方の顔を思い浮かべる

・依頼する際は、①経緯、②求める具体的な行動、③必要性をもれなく伝えたうえで相手の状況を確認する

・情報共有→鮮度優先でSlack or LINEにて。意思決定→事前にSlack or LINEで経緯を伝え目線合わせをしたうえで対面にて行う

3. 自分のリソースの限界を意識し、適材適所でメンバーに頼る

関係者の専門性を理解したうえで、自分でできそうなタスクであっても「もっと効率よくできるメンバーはいないか」を一旦考えます。個人商店的な働き方で戦ってきた以前の職場の文化は忘れること。

具体的には、

・手を付け始めて5分間悩んだタスクは、なぜ答えが出せないか?の問いで1分間ノートに書き出す

・答えをもっているであろう人、一緒に考えてくれる人との対話の機会をすぐに設定する

・個人的に足りていない「チーミング」と「アサーション」に関する書籍を優先して読む

 

さいごに

プロジェクトマネジメント目線で課題を整理してみましたが、建築の専門領域については引き続き実戦から学んでいきたいと思います。いちばんの弱点であるネットワークやセキュリティ計画は特に。

そして2019年は、第一線で戦い続けるインハウスのファシリティマネジャーや設計者、オフィス業界で活躍されている専門家の方との交流を通して勉強したいと考えております。

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