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Architecture and Things

ダブリンのスタバ事情と、アイルランドワーホリ中お勧めの利用方法

【2017.07.17追記】

僕はアイルランドに来るまで「ヨーロッパとはスタバが少ない」というものだと思っていました。

エスプレッソに関する深い歴史をもつイタリアではスタバが全くない(ミラノに1号店が計画中という話もありますが)など、コーヒーには何かとうるさいイメージのヨーロッパではスタバが少ないものだと、そう思っていました。

しかしアイルランドはダブリンに到着して驚いたのが、思いのほか多いスタバの店舗数。

参考:ダブリン中心地まわりのスタバ検索結果

コンビニか。ちょっと歩けばすぐにスタバという状況です。最近オープンした店舗などGoogle mapに表示されていないものもあり、参考画像より実際はさらに多いはず。

 

日本では「サービスは良いらしいけどカスタムとか怖いし、そもそもいつも混んでて入れやしない」そんな印象で、どちらかと言うと苦手なコーヒーショップでした。

ですが、ダブリンに来てからその印象は一変。「フレンドリーだけど適度に放置プレイしてくれる店員さんは素晴らしい。こちらならではのサービス・メニューも素晴らしい。」僕はすっかりスタバのとりこになったのでした。

 

そういうわけで、アイルランド・ダブリンのスタバ事情についてまとめておきたいと思います。ワーホリで長期滞在予定の方や、こちらにご旅行予定のスタバ好きの方にとってお役に立てば幸いです。

 

日本のスタバとの違い

アイルランドのスタバでは確認する限り大きく3つ、日本との違いがあるようです。日本のスタバに詳しくないゆえ他にもあるかもしれませんが現状分かっているものを書き残しておきます。

「フラットホワイト」というメニューがある

アメリカをはじめ日本以外のスタバでは有名なメニューだそうですが、ここアイルランドのスタバでも「フラットホワイト」を飲むことができます。

フラットホワイトとは、エスプレッソとスチームミルクを掛け合わせたもの。スチームミルクはカフェラテに使われるものよりも泡がきめ細かくて分量は少なめ。小さめのカップで提供されるフラットホワイトは、より強いエスプレッソの風味を味わうことができます。

個人的にカフェラテの「泡が多すぎる感」が苦手なので、いつも頼んでいるブラックコーヒーに飽きたときにフラットホワイトをよく飲んでいます。

 

無料でコーヒーのおかわりができる

日本の場合は、「コーヒーを購入したレシートを提示することで、当日中に異なる店舗であっても100円(税別)でもう1杯購入できる」というルールであるかと思います。

一方、アイルランドの場合はルールが異なります。

その内容は「コーヒーを購入したレシートを提示することで、滞在している店舗内であれば1杯無料でおかわりができる」というもの。

滞在している店舗に限られるので持ち帰りや一度退店してしまうと適用外ですが、無料でおかわりができるというのは魅力的です。アイルランドのスタバでは日本よりも長居している方が多い印象ですが、こういったシステムも長居を促していると感じます。

個人的には購入したタンブラーを持ち込み、おかわりシステムを活用し長居をすることもしばしば。

ちなみに、タンブラーについては日本のスタバと比べるとレパートリーが少ないことにも触れておきます。

日本では季節や地方限定のものなど多くのタンブラーが店頭に並んでいますが、こちらのレパートリーは写真のものと赤・シルバーの大きく3種類。グッズ販売コーナー自体が日本のものよりも小規模です。

 

通称 "当たり" アンケート付きレシートの仕組みが違う

日本ではごくたまにアンケート付きのレシートを受け取ることがあります。当たりとも言われるこのレシートを受け取ると「レシートに記載されているURLからアンケートに答えることで、無料でドリンク1杯を受け取ることができる」。これが日本のアンケート付きレシートのルールですが…

そうなのです。アイルランドのアンケート付きレシートは、日本のものと仕組みが異なります。

その内容とは「レシートに記載されているURLからアンケートに答え、そのうえで抽選に当選すると『1ヶ月コーヒー無料』の権利が得られる」というもの。

いやいや、すごいけど「1ヶ月コーヒー無料」って具体的にどういうこと?1日何杯でも飲めるの?

ざっくりしすぎですよね。ということでアイルランドのスタバ公式へ確認しました。

その結果、「トールサイズのカフェラテ推奨小売価格の31日分に相当する€93または£69.75がスタバカードにチャージされる」というもの。

ちなみにこのルールは、アイルランド共和国(通貨:ユーロ)および北アイルランド(通貨:ポンド)でのものであるため2種類の通貨が対象となっています。

僕は残念ながら当選しなかったのですが、当たれば結構嬉しい報酬ではないでしょうか。

 

僕が考えるオススメのスタバ利用方法

これはかなり主観的な話になりますが、僕は家で集中することができません。そのためアイルランドに来てからは、長居がしやすくコンセントが備わっているスタバをよく利用しています。

図書館でも良いのですが、コーヒーを飲みたいし適度な騒音も欲しい。しかし何度も行くと費用がかさむのが気になる方もいらっしゃるかもしれません。甘いものが大好きな僕としては砂糖を摂りすぎてしまうのも問題です。

そんな状況に共感される方に勧めたいのが、「タンブラーを購入し、スタバカードでフィルターコーヒーを注文する」という利用方法。

アイルランドのスタバでは、アメリカンではない通常のホットコーヒー(トールサイズ)の値段が€2.35(2017年5月時点)です。これにタンブラー割引が -€0.35適用されるので€2.0でトールサイズのフィルターコーヒーを楽しむことができます。

加えてスタバカードにお金をチャージし、それで購入すれば15杯注文ごとに無料ドリンク1杯が得られます。

具体的にはこういったメールが届くので、「メールきたで!」とレジで提示すればドリンクの種類・サイズを問わず1杯無料で飲むことができます。

 

また、スタバカードを用いて12ヶ月以内に50回スタバを利用すると、スタバアカウントがゴールドレベルに達します。レベルアップの際にはその旨を伝えるメールが届きますので見逃す恐れはないかと。なおゴールドレベルに達するとカスタム用のシロップが無料になるなどの特典が。

嬉しい人には嬉しいやつですね。

 

余談ですがアイルランドでスタバを利用するようになって驚いたのが、結構な頻度で新商品などの試食があるということ。

これは日本のスタバでもあるようですが、試食のお菓子をもった店員さんが「これ新しいやつやけど、どう?」と店内を巡回する行為は幸せの儀式。僕はこの儀式を「餌付け」を呼んでいますが、この餌付けがあることにより僕は相変わらず糖分を摂りすぎています。 

餌付けの喜びが垣間見えますね。我ながら無邪気な日本人です。Rathminesのスタバで餌付けされてニヤニヤしている日本人がいたら、だいたい僕と思ってもらって大丈夫。

 

このようにフリー餌付け方式も。ゴミを捨てに行くついでに2回目の餌付けを賜ったのはここだけの話です。

 

少し真面目な話をさせてください

ここで少し真面目な話もしなくてはいけません。

アイルランドのスタバを利用して思うのは、店員さんお客さんを含めて「アイルランド国外出身者が多い」ということ。

少し目線が変わります。アイルランド・ダブリンでは現在、スタバをはじめ某IT系優良企業がオフィスを構えている。

大きな国とは言えないアイルランドにこれだけの大企業が集まる理由のひとつは、アイルランド政府が過去に行った優遇税制。

これがきっかけで多くの大企業がアイルランドに集まり同国の経済成長や、海外から優秀な人材が集まったという事実があります。一方でその優遇税制により多くの企業が「税逃れ」と非難される事象に至った、という現実も。

このあたりの経済事情について深く語るつもりはありませんが、一部のアイリッシュの意見として「必要な税金を納めていない大企業が成長し店舗を増やし、家族で営む小さなカフェの経営に悪影響を及ぼしている」という声があるのも事実。

ゆえにスタバは絶対に利用しないという方もいらっしゃるのと共に、街中では写真のようにスタバを非難するステッカーを見かけることもあるのです。

 

これに関して僕は賛否を唱えるつもりはありませんが、最後に思うことだけ書いておきます。

 

僕はこちらのスタバが大好きです。何か作業をするための場所として快適で、長居をしやすいという環境は本当にありがたい。多国籍な人たちであふれる店内は、英語が堪能でなくともそれが当たり前のこととして認識されていて、それが海外からの渡航者にとって居心地の良さ、親切なサービスにつながっていると感じます。

もちろんスタバ以外の個人経営の小さなカフェにもそういった空気は流れているし、僕はどちらも大好きです。休日の朝に小さなカフェでパンをかじりながら、「Hiya!」であったり「What's the craic?」といったアイルランド独自の挨拶が飛び交う空間にいることや、物珍しそうに僕に話しかけてくれるこちらのご老人が大好きです。

 

「意見を持つ」ということは人間の能力として大切なことですが、意見を持ち賛否を唱えることよりも、そういった事実があるということを知っているということが重要であるということがある。

礼儀作法やマナーだってそう。律儀に守るのが全てではなく、守らないほうが良い場合がある。ただし、そのような礼儀作法があるということをちゃんと知った上で初めて「守らない」という選択が許される、ということ。

歴史や背景を知らない上でする選択や意見ほど、格好悪いことはありません。

 

そんなことを思いながら、アイルランドのスタバ事情について書き残しておくのでした。

 

※できる限り事実確認を取ったうえで書きましたが、「これは事実と違うで」ということが万が一あれば、ご連絡をいただけますと嬉しいです。