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mont-bell製(モンベル)折りたたみ傘の素晴らしさと建築目線からの使うべき理由

ダブリンは今日も雨です。

慌ただしく過ごすさなか、その合間を縫っては「機能は形態に従う。機能性とデザインが共存するプロダクト10選 part3〜海外渡航編〜」を書いています。こちらに来て早いもので2ヶ月が経ち、日本から持ち込んだ大量のプロダクトの中から、「これは持ってきて本当に良かったぞ。なぜならば・・・うんぬん。」という機能性とデザインが共存するプロダクトが定まってきたからです。

参考:

 

ですが、とある問題により、part3〜海外渡航編〜を書く筆が止まっています。

このプロダクトが秀逸すぎて、10選のなかのひとつとして、コンパクトに紹介することができなかったからです。 

というわけで、part3〜海外渡航編〜は別途書くとして、今回はmont-bell社製の折りたたみ傘の素晴らしさについて、全力でご紹介します。最後にはこのプロダクトのレパートリーについてもまとめておくので、是非とも購入の際にご参考ください。

 

何がそんなに良いのか。

しぼりにしぼって、3つのポイントでご説明します。

 

アウトドアメーカーならではの生地【強靭・速乾性】

アウトドアメーカーのmont-bellならではの、生地の選択。この折りたたみ傘には同社のダウンジャケットに使用されているものが選ばれているそう。撥水性は高く、強靭であることがすぐに分かる生地でありながらも、乾いたときのさらりとした触り心地は、なでながら眠りたいほどの気持ちよさです。

特筆すべきは、その速乾性。個人的に今、現場調査をしたところ壁内部の断熱材からカビが発生しており、救いようのない部屋に住んでいるのですが、そんな環境下でさえも部屋干せば一日で乾くという脅威の速乾性。

僕の部屋のやばさは、また別の機会で語るとして、まずはこの折りたたみ傘の生地の“やばさ”について書き記しておきます。

また、生地の縫製についても申し分がありません。さすが、極寒などにも耐えうるウエアを作り続けるアウトドアメーカーだなと一目で納得してしまう、縫製のきめ細やかさが見てとれます。

 

ジャケットの内ポケットにも納められるサイズ感【軽量・コンパクト】

僕が愛用している『U.L.トレッキングアンブレラ』というシリーズについては、その軽さとコンパクトさについても語るほかありません。

折りたたんでカバーを掛けたときのそのサイズは、なんと27cm。重さは公式によると150gとのことですが、使っている実感値としては、もっと軽く感じます。たとえるならば、革の長財布くらいでしょうか。個人的に、濡れた折りたたみ傘をカバンの中に仕舞うのが嫌いなので、一時的に使用した傘はジーパンの尻ポケットや、ジャケットの内ポケットに入れることがありますが、それでもほとんど気にならない重量とサイズ感です。

一時的にとはいえ、ジャケットの内ポケットに仕舞うのは抵抗があるという方もいらっしゃるかもしれません。それは生地の撥水性が解決してくれますので、ご安心を。速乾性だけでなく、撥水性にも優れたこの折りたたみ傘は、バサバサ振ればほとんどの水滴は落ちてしまいます。それにより、「一時的に使用した折りたたみ傘を、ジャケットの内ポケットに仕舞う」ということが抵抗なくできてしまうのです。もちろん多少の水滴は残っているのですが、ジャケットへの影響は人体が汗をかくのとそれほど変わらないと、僕は考えています。

当たり前のことですが、折りたたみ傘とは、突然の雨に対応するためのものです。常に持ち歩くということが前提にある以上、軽量かつコンパクトであるという条件は外すことができません。(ちなみに僕は、朝から大雨だという日でもこの傘を使用しています。長い傘は大嫌いなので。)

 

折れるべきところが折れるという良い仕事【潔さ】

この折りたたみ傘を使い始めて、驚いたことがあります。それは、折りたたむ際に、羽の中心部にあたる、写真の部分をポキポキと手動で折る必要があるということ。

通常の折りたたみ傘は、折りたたむアクションのなかで、当該部分は自動で折れるはずです。僕は少し特殊なこの関節部分にこそ、いちばんの魅力を感じています。

 

それはなぜか。

これをご説明するために、少しだけ真面目な話をしなくてはいけません。

地震に対する建築的な対策として、【制振構造】という考え方がある。これは建物の柱・梁に加えて、地震の振動を制御・負担する制振システムを組み込む構造をいいます。

この制振システムは地震が起きた際に、地震の揺れをいちばんに負担し、大切な柱・梁に伝わる振動を抑制するのです。場合によっては予想以上の振動を受けた制振システムはその限界を超え、損傷することもあります。(もちろん通常、制振システムは損傷しないよう十分な設計がなされます)

もうひとつだけ例を挙げると、【エキスパンションジョイント】という考え方がある。これはそれぞれ異なる性質(揺れ方の違いなど)をもつふたつの建物をつなぐ部分のことをいいますが、このエキスパンションジョイントは、地震が起こった際に、次の写真のように損傷することがあります。

出典:林檎舎ニュース(https://ringosya.jp/kumamoto-jishin-expansionjoint-25345)さんより

ある震災の際に、一時、マンションが壊れた!とんでもないことだ!と騒がれました。しかし、これはいたって正常な働きです。揺れ方が異なるふたつの建物がガッチリとつながっている場合、異なる揺れ方が合わさることにより、建物全体に影響が出ることがある。それを避けた結果として、このエキスパンションジョイントが損傷し、建物全体の倒壊が免れています。

さて、地震が起きたときにいちばんに振動を負担する【制振システム】や、建物同士をつなぐ【エキスパンションジョイント】ですが、それらが損傷したとき、それは過失というよりは、本当に大切な建物全体を守るために「良い仕事をした」ということになります。

 

さて、折りたたみ傘に戻ります。

関節部分に特徴のあるmont-bell社製の折りたたみ傘についていえば、突風の際、このように風を受けた部分が裏返ります。

通常の折りたたみ傘であれば、こうなってしまうともう終わりです。アルミ製の骨は曲がってしまい、一瞬で寿命を迎えます。

ですが、折れるということを通常挙動の一部と考えられて設計されたのであろうmont-bell社製の折りたたみ傘の場合はそうはなりません。折りたたむ際に手動でポキポキと折るこの関節部分が、いちばんに折れ、それにより重要な骨の部分が損傷することを防ぎます。

これは先ほどご説明した【制振システム】や【エキスパントジョイント】と同様に、折れる部分を限定することで、本当に重要な部分の損傷を防ぐということ。まっさきに折れるこの関節は「良い仕事をしている」ということになります。

そして、このように裏返ってしまった傘は、一旦閉じて、もう一度開き直せばすっかり元どおり。引き続きの使用に、全く問題がありません。

何度まで耐えられるかは定かではありませんが、突発的な風雨が多いアイルランドでの使用において、すでに何十回と突風に煽られていますが、今のところ問題はありません。日本で使用していた期間を合わせれば、もっと煽られているでしょう。

写真解説:別角度からの愛おしき関節部分

 

というわけで、ここではmont-bell社製の折りたたみ傘について、全力でご紹介させていただきました。

「傘って昔からあるのに、進歩しないよね」という話をよく耳にしますが、そんなの当然。mont-bell社がもうすでに完成形を作っているからです。

天候が変わらない限り、人間の形状が変わらない限り、傘というプロダクトはもうこれで良いのです。ドローン?余計な機能です。

 

最後に、mont-bell社製の傘について、レパートリーをまとめておきます。この記事によって皆さまの生活がより良くなることにつながれば、僕は嬉しいです。

 

この記事でもご紹介し、僕が愛用しているシリーズです。カラーバリエーションも豊富で老若男女問わず、ご使用いただけます。

ちなみに、僕はチャコールグレーを使っており、アウトドアメーカーのものながら日本のビジネスシーンでも全く問題ありませんでした。

 

 

こちらになるとその重量なんと、86g。「より軽いものを」という方には良いかもしれませんが、傘の骨が6本(U.L.トレッキングの場合は8本)であることと、収納時のサイズはほとんど変わらないことから、個人的には需要は限られると考えます。

 

さて、他にもレパートリーはありご紹介するつもりだったのですが、僕の実際の体験からのレビューは書けませんので、ここでご紹介するのは不適当と考えました。

個人的には「U.L.トレッキングをお使いいただければ、間違いない」という見解で締めたいと思います。どうもありがとうございました。

 

ちなみに、後日やっと書き終えた「機能は形態に従う。機能性とデザインが共存するプロダクト10選 part3〜海外渡航編〜」はこちら。 

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