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Architecture and Things

【連載更新+思うこと】けんちく目線で見てみよう!「ONOMICHI U2」

今回、WEBマガジン「haconiwa」で書かせて頂いたのは、かつての海運倉庫が生まれ変わった素敵な建物について。

その幅広い活動に目が離せない建築家・谷尻誠さんによる「ONOMICHI U2」です。

以下、思うことなど。

さて、今回は【別冊】を書かなかったかわりに、思うことなどをここに書き残しておこうと思います。

少し熱くなってしまったので、夏バテ気味の方はそっと「戻る」ボタンを押したほうが良いかもしれません。 

「建築」ではなく「けんちく」を。難しそうだけど実は面白い建築という扉を出来るだけ広く、そっと開いてみるこの連載も、早いもので10本の記事が公開されました。 初めに書いた「伊丹十三記念館」の記事にあるとおり、

「こんな素敵な場所があったのか!という新たな出会い」や、

「私の好きなこの場所には、こんな見方があったのか!という発見」 この2つにつながれば良いなぁと思い「書く」ということを始めました。

 

ここでさらに、思いを言語化してみる。

僕の本当に伝えたいことを考えたとき、先に挙げた2つのうちの後者がそれにあたると感じています。

この世の中には、目線を変えるというだけで、その対象がもっと面白いものになる。それが、実は素晴らしいものだったと気づく。ということがある。

そんなきっかけを与えてくれるのが「目線を変える」という行為だと、僕は思います。

 

人は誰しも幼少期の頃、大人が素通りしてしまうようなものに対して、疑問を抱き、面白さを発見していました。そしてそれが、今あなたがもっている素敵な感性の土台になっているはずです。

 

大人になる。すると、あの時の好奇心は次第に薄れて、日常に転がっている「実は面白いこと」に気づくということが出来にくくなってゆきます。

良くも悪くも「これはこういうものだ」という知識や経験が備わってくるからです。

これって勿体ないなぁと感じた時に、大切にしようと個人的に決めたことが「目線を変える」ということでした。

 

見る高さを変えてみる。見る立場を変えてみる。見る面を変えてみる。それによって気づいた「実は面白いこと」は、予期せぬところで役に立つかもしれないし、そこには何かヒントがあるのかもしれない。ゴミだと思っていたものが、宝物だったと気づくかもしれない。そんなことを感じています。

 

建築というフィルターを通して伝えたいのは、目線を変えることの大切さ。

「けんちく目線で見てみよう」という提案は、なんだか少し視野が狭くなってしまった人へ、そして、これからさらに時を重ねていく自分に対しての問いかけでもあるなぁと思う今日この頃なのでした。

いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。