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長く使えるデザインと本当の意味で空気を綺麗にするBlueair(ブルーエア)の空気清浄機について

【2017.6.10更新】

デザインや性能、メンテナンス性など多くの売り言葉をもつ製品が電気屋さんに並ぶ、空気清浄機。その種類はあまりに多く「結局どれが良いの?」とうんざりしてしまいます。

個人的にハウスダスト・花粉ともに異常値を叩き出すほどに鼻が悪いため、空気清浄機の選択にはとても慎重に、そしてかなりの時間をかけました。

 

また、普段は建築士として仕事を行うがゆえに、「インテリアに馴染むデザインであるか」「無駄な性能が付いていないか」「メンテナンスが簡単で長く使えるものか」「そもそも本当に空気環境を整える能力があるのか」といった多くの目線で妥協することができませんでした。

 

その結果たどり着いたBlueair(ブルーエア)という海外メーカーの空気清浄機。それがあまりに優秀かつ人にお勧めできるものであったため、その「素晴らしさ」と「各機種ごとの特徴」についてまとめておきます。

空気清浄機の購入を検討されている方や、今使っている空気清浄機に満足できていない方にとって何かご参考になれば嬉しいです。 

 

Blueair(ブルーエア)とは?

まずは、簡単にメーカーの説明から。

人は誰でも、きれいな空気の中で生活をする権利がある。

というコンセプトのもと、空気清浄機をつくり続けているスウェーデンのメーカーです。

北欧のものづくりで古くから大切にされている、“いいものを長く使う”という思想が根づいており、飽きのこないデザインと長く使える堅牢性という視点で、日本国内メーカーには真似のできないものづくりを真摯に続けています。

その信頼性から、現地スウェーデンでは一般住宅だけでなく病院のエントランス、さらには集中治療室などの高い空気清浄能力が求められる空間にも導入されるほど。

昨今では日本でもその素晴らしさが認知され、国内の病院や福祉施設でも導入されるようになってきました。

 

全力でお勧めする3つの理由

まずは、僕が購入した『450E』という機種をベースに、お勧めする理由を3つのポイントでご説明します。

なお、この記事で取り上げている『450E』からさらに後継機種が発売されました。新しいラインナップは後半に、それぞれの特徴と「どのようなご家庭・お部屋にぴったりなのか」をまとめましたのでご購入の一助となれば僕は嬉しいです。

それではまずはブルーエアの素晴らしさについて、愛用している『450E』をもとにご説明します。

理由その1.どんなインテリアにも馴染むシンプルなデザイン

まずはデザイン面から。どれだけ性能が優れていても、部屋の雰囲気を壊すなんてことがあってはいけません。

長いあいだ部屋に置く以上はデザインが優れたものでないとダサさが気になり、それはやがてストレスにつながります。

正面にはほとんど目立たない程度のブランドロゴと、さりげなく光る青いランプ。

素材はプラスチックではなく、スチール製のため白い家電によくある"安っぽさ"は全くありません。

ブランドロゴはスチールへの型押しなので、目立つことなく、むしろ良い雰囲気を醸し出してます。

左側から撮影。表裏の白いパーツにより、グレーの躯体がサンドイッチされる構造をしています。

グレーの部分もスチール製で、表面の塗装はマット調仕上げなので、指紋ベタベタつくこともありません。

次は右側から。『450E』の場合は本体右側から空気を吸い、本体左側から空気を排出します。

これは使っていて気付いたことですが、夏は冷房の空気・冬は暖房の空気を、右から左に流すことにより室内の空気を循環させるサーキュレーターの役割も担えることが分かりました。

これは使ってみて実感した「棚からぼた餅」的なメリットです。

裏側はロゴすらないシンプルな顔をしています。ブルーエアの製品には「日本国内のメーカーの多くが得意としている、センスなき色づかい」や「なんの意味もない不要なデザインや文字表記」は一切ありません。

 

また『450E』については本体の左右から空気を吸引・排出するため、壁にぴったりくっつけて置けるというメリットがあります。

これは想像以上に重要なポイント。なぜならば、壁にくっつけることができないと空気清浄機が多くの面積を占有してしまうからです。

空気清浄機と壁に隙間があったところでそのスペースは有効に使えませんよね?そんなデッドスペースに家賃を払うのは勿体ないと僕は思います。

 

デザイン性が優れているかどうか、部屋の面積をどれだけ占有するのか。それは人によっては些細なことかもしれません。しかし、使っているうちに生じる「これ、なんかちょっと気になるかも」というストレスは静かに積み重なり、人に悪影響を及ぼすものです。

理由その2.ただ空気を綺麗にするのみ、無駄な機能のない潔さ

まずは前提として、複数の機能を備えた機械というものはもれなくその弊害があるということに触れておかなくてはいけません。

たとえば「加湿機能」を備えた空気清浄機というものがあります。しかし、これは本当に空気清浄機に必要な機能でしょうか。

正解は、全くもって不要。それどころか悪影響でしかありません。なぜならば加湿機能を付加することは機械の内部でバクテリアが繁殖する要因につながるため。水分はバクテリアの好物です。それを空気清浄機の内部に備えるということの恐ろしさを甘く見てはいけません。

「本来、空気を綺麗にするはずの空気清浄機がバクテリアの住処となっている。」これって本末転倒どころの話じゃありませんよね。

さて、ブルーエアの空気清浄機については余計な機能は一切なく「ただ空気を綺麗にする」という本来の機能のみ。

愛用している『450E』の場合は、1〜3、AUTOの4種類のモードが備わっています。

参考:

1 → 弱モード

2 → 中モード

3 → 強モード

AUTO → 部屋の埃や臭いを自動で検知し、都度、最適な強弱で清浄を行うモード

ちなみに僕の場合は、24時間全く電源を切ることなく常にAUTOモードにしています。

掃除機がけを始めると埃を検知して自動で強モードに。にんにくを炒めると臭いを検知して自動で強いモードになったりと、「おお、頑張ってくれてるなぁ」とそのたびに優秀さを感じています。

操作ディスプレイはこんな感じ。遠隔でも操作できるリモコンもここに隠れています。

また、操作するとディスプレイのバックライトが光るので、暗い室内でも操作やモードの確認を行えます。そして操作を終えて1分ほどでバックライトは消灯します。

理由その3.内部までシンプル!やさしいフィルター交換によるメンテナンス性の高さ

先ほども載せたこちらのディスプレイ。左下の赤いランプが着いたらフィルター交換のサイン。右下の「000」はフィルター交換までの日数を示しています。

フィルター交換手順をご説明する前に、フィルター交換についてのお話をひとつさせてください。

ブルーエア『450E』のフィルター交換期間についてですが、「半年に1回」とされています。これって実は国内メーカーのものと比べると、実はとても短い。

たとえば国内メーカーの場合、5年や10年に至るまでフィルターが不要!という製品も。しかし、この長さについては個人的に全く理解できません。

毎日稼働させることを基本とする空気清浄機のフィルターには、想像以上の埃が蓄積していきます。そして蓄積した埃には雑菌が発生し、フィルター自体が雑菌の住処になる。それを5年も10年もそのまま?僕は雑菌を飼育するために空気清浄機を買うわけではありません。

また、5年から10年フィルター交換が不要であるかわりに、2週間や1ヶ月ごとに空気清浄機内の掃除を行うことが求められます。これが結構な手間であるのと、その掃除でフィルターを交換するわけではないので結局のところなんの解決にもなっていません。

 

ブルーエアの空気清浄機においては日常の掃除は不要であり、その代わりに「半年に1回のフィルター交換」という条件になっています。

これは最適なサイクルでのフィルター交換により本来の「空気を綺麗にするという目的」が果たされており、日常のメンテナンスの手間もないという点で、空気清浄機のメンテナンスにおいてベストな解答だといえます。

 

参考までにフィルター交換の手順も載せておきます(簡単すぎて手順もなにもないけれど)。

フィルターはこのような状態で自宅に到着します。

まずは機械の電源を切り、コンセントを抜きます。

機械正面の白いパーツは扉のように開くようになっており、ここからフィルター交換を行います。機械内部の白い箱のようなものがフィルターです。

フィルターを取り出しました。写真だけでは見えないほど、この分厚いフィルターの奥まで埃がびっしりと付着しています。

さっとひと撫でして、このありさま。半年でこの状態になるというのに、5年〜10年フィルター交換不要と言い切る国内メーカーの多くは早く目を覚ますべきです。

機械の内部を掃除します。掃除といってもフィルターが入っていた部分を掃除機で吸うくらい。

ちなみに、掃除機で掃除する際は、このシルバーの棒のようなパーツに触れないようにお気をつけください。埃を吸引するための静電気を発生させる重要なパーツです。

この部分に付着した埃については、掃除機の細いノズルを近づければ、するっと取れます。

では、新しいフィルターを入れましょう。

フィルターは横からスコーンと入れるだけ!フィルターの箱に記載してありますが、挿入する向きだけはご注意ください。

最後にコンセントを挿して、電源を入れ直します。ディスプレイ上のフィルター交換までの日数が「188」になりました。これ以降は半年間、電源を切ることなく次のフィルター交換まで稼働してもらうのみです。 

このように、フィルター交換はとても簡単にできます。内部の掃除を行う写真からも分かるとおり、ブルーエアの空気清浄機は見た目だけでなく機械の内部も本当にシンプル。

これは掃除が楽というメリットだけではありません。内部の機構がシンプルである分、故障する箇所も少ないということこれはシンプルなものが長持ちする一番の理由。複雑なものほど故障しやすく、シンプルなものほど故障にしにくい。これはどんなプロダクトにも共通する鉄則です。

知っておきたい!少しばかりのマイナスポイント

ここまで、その良さを全力でお伝えしてきたのですが、マイナスポイントが2つだけあります。

 

ひとつめは、強モードのときの音が大きいということ。

たとえばAUTOモードにしていると、住人が帰宅したときや、臭いの強い食材を調理し始めたときなどに自動で強モードになります。そうやって空気清浄機が本気を出しているとき、その機械音が気になる方がいらっしゃるかもしれません。

個人的にはあまり気にならないのですが(むしろ「頑張ってくれてるなぁ」と愛おしくなる)、神経質な方はご注意ください。

とはいえ、ブルーエアの空気清浄機は「いかに早く空気を綺麗にするか」を徹底して設計されているので、わりと短時間で強モードは自動で終了するはずです。そして中・弱モードでは音はほとんど気になりませんので、それほど大きな問題ではないと僕は思います。

なお、何かの事情ですぐに静かにさせたい場合は、手動でモードを切り替えることもできるのでご安心ください。

 

ふたつめは、お値段が張るということ。

機械本体の値段もフィルターの値段も、国内メーカーのものと比較すると割高です。個人的にも当初は、その値段設定に「ううっ」となりました。

ですが今までご説明したとおり、飽きのこないシンプルなデザイン・メンテナンス性の高さ・長く使える堅牢さをもっているため、長い目で見れば十分にお得。多少の割高さの価値は十分にあると断言できます。

(今思えば「それは空気を綺麗にするのか」という当たり前かつ本来の目的を考えると、ブルーエア以外のメーカーは土俵にすら上がれないのですが・・・)

 

どれを選ぶべき?Blueairの空気清浄機まとめ

さて、ブルーエアの空気清浄機ですがいくつかの機種があります。ご家庭環境や部屋の広さに合わせて下記ラインナップからお選びいただけます。

大きく変わったのはWi-Fi機能が付いたこと。「Blueair Friend(ブルーエアフレンド)」というアプリと連動させて、外出先などの離れた場所からも電源のON/OFFや運転スピードの調整、ナイトモード設定などを制御することができるようになりました。(2017.6.10時点)

▶︎Blueair Classic 280i

▶︎Blueair Classic 480i

▶︎Blueair Classic 680i

▶︎Blueair Sense+

▶︎Blue by Blueair Pure 221

また、交換用フィルターについては、Blueair Classic 280i, 480i, 680i, Blue by Blueair Pure 221の4種類については埃を除去する「ダストフィルター」と活性炭配合により埃だけでなくニオイも除去できる「ニオイフィルター」の2種類から。

Blueair Sense+については「ダストフィルター」の1種類からお選びいただけます。

個人的にはダストフィルターでも「ニオイには十分対応できているのでは?」と感じているので、一度ダストフィルターでご使用頂いたうえで、それでもニオイが気になればフィルター交換の際にニオイフィルターを試してみるという流れが良いかと思います。

なお、交換用フィルターについても下記の各機種リンクからご覧いただけます。

Blueair Classic 280i

▶︎推奨フロア面積 ※1

26㎡まで(16畳まで)

▶︎適用床面積 ※2

41㎡まで(25畳まで)

▶︎本体サイズ

幅44cm・奥行き21cm・高さ53cm

▶︎解説

ワンルームでのひとり暮らしならば、これがベスト。ご家族で使用される場合は広すぎないリビングや和室、清浄能力も問題ないため子供部屋にもお使いいただけます。

空気の吐き出しは本体上部から、吸い込みは本体裏側からのため、壁にぴったりくっつけることはできません。10cm〜15cm程度は壁から離してあげる必要があるので、狭すぎる部屋だと想像よりも少しスペースを取ってしまうかもしれません。

Blueair Classic 480i

▶︎推奨フロア面積 ※1

40㎡まで(24畳まで)

▶︎適用床面積 ※2

55㎡まで(33畳まで)

▶︎本体サイズ

幅50cm・奥行き27.5cm・高さ59cm

▶︎解説

個人的にはいちばんのお勧め。僕が愛用している機種の後継機です。ひとり暮らしのワンルームにはもちろん、ふたり暮らしの大きめのお部屋(僕は36㎡の大きなワンルームで使用していました)、ご家族で使用される場合は大きめのダイニングルームでも十分お使いいただける性能です。

空気の吐き出し・吸い込みともに本体側面からのため、壁にぴったりくっつけて置くことができます。先にご紹介した280iと比べると本体サイズは少し大きいのですが、480iは壁にくっつけて置けるため、部屋に配置した際の大きさは気にならないと思います。

Blueair Classic 680i 

▶︎推奨フロア面積 ※1

72㎡まで(44畳まで)

▶︎適用床面積 ※2

123㎡まで(75畳まで)

▶︎本体サイズ

幅50cm・奥行き34cm・高さ66cm

▶︎解説

ここまでくると、ひとり暮らしのワンルームでは過剰です。かなり広めのダイニングルームや、いわゆる豪邸にお住まいの方にとっては大きな客間など大切なお客様をおもてなしする場所にもお使いいただけるかと思います。その性能の高さから、住宅だけでなく公共施設や病院などのエントランスにも配置できます。

空気の吐き出しは本体上部と側面から、吸い込みは本体底部と裏側からのため、壁にぴったりくっつけることはできません。ですが、この機種が必要となる広さのお部屋においては、壁と空気清浄機の間に隙間があろうがなかろうが気にならないはずです。

Blueair Sense+

▶︎推奨フロア面積 ※1

18㎡まで(11畳まで)

▶︎本体サイズ

幅47cm・奥行き17cm・高さ49.2cm

▶︎解説

ラインナップのご紹介のために記載しておりますが、個人的には心からお勧めできません。対応できる面積がそれほど広くないのにも関わらず、本体サイズは他の機種とそれほど変わらない。前シリーズが過去にデザイン賞を受賞しており、そのデザインを今回の新機種でも引き継いでいるとのことですが、メッシュ感の強い側面など好みの分かれるデザインだと思います。(僕は嫌いです)ただし、カラーバリエーションが豊富(ホワイトの他に、グレー・グリーン・レッド・ブラックがあります)なので、色にこだわりのある方にとっては良いのかもしれません。

空気の吐き出し・吸い込みともに本体側面からのため、壁にぴったりくっつけて置くことができますが、僕はやっぱりこの機種については心からのお勧めができません。

Blue by Blueair Pure 221

▶︎適用床面積 ※2

64㎡まで(39畳まで)

▶︎本体サイズ

幅33cm・奥行き33cm・高さ51.6cm

▶︎解説

対応できる広さにおいてはClassic 480iと680iの中間ほど。ひとり暮らしのワンルームでは過剰だけど、ご家庭においては広めのダイニングルームにおいても十分に効果を実感できるレベルです。操作ボタンがただひとつ中央に配置されているデザインはシンプルで、個人的に好き。

そして、この機種の真髄は配置方法の幅が広いこと。空気の吐き出しは本体上部から、吸い込みは本体底面かつ360度対応のため、壁にくっつけることができる(本体一面分の吸い込み能力を削いでしまうけれど)のに加えて、大きな空間のど真ん中に配置することも可能です。

 

※1 CADR(クリーンエア供給率)値から規定に従い算出された数値
※2 日本電機工業会JEM1467に基づく数値(スピード3運転時)

簡単にいうとアメリカでの基準と日本での基準での違いです。アメリカ基準のほうが厳しく、pure 221についてはアメリカで販売されていないため日本基準での適用床面積のみとなります。

 

補足:

フィルター交換の際に使っている掃除機についてお問い合わせをいただきました。空気清浄機とは直接関係ないのですが、こちらも心からお勧めできるものなので合わせてご紹介しておきます。

小回りがきく上にこの世で最も性能の高い掃除機を製造する工具メーカー・Makitaのなかでも最高峰の機種です。一時期Makitaの掃除機が流行りましたが、その時に流行った機種よりも、ここで紹介している18Vのものが実はいちばん。砂埃だらけの建築現場で働く職人さんたちも愛する「18V」こそ実は至高であると、ここでこっそり書いておきます。間違っても「10.8V」のほうを買ってしまわぬようご注意ください。

また、ゴミを集める方式として「紙パック」と「布製フィルター」の2種類がありますが、お勧めは前者の「紙パック」。紙パック自体は使い捨てになりますが安価であることと、ゴミを捨てる時に手を汚さないため僕は「紙パック」をお勧めします。

 

というわけで、全力でお勧めさせて頂きました。

最後に余談ですが、ブルーエアの空気清浄機は、ストームトルーパーのフィギュア(特にメタコレ)との相性が抜群です。スターウォーズ好きの方は、合わせてどうぞ。