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一級建築士に最短25歳で合格するための勉強法とお勧めの道具|設計製図編

最終更新日:2018.2.3

建築・建設・不動産業界で働く方にとって、いずれは取らないといけない「一級建築士」。あなたは、一級建築士取得のために何年もの時間を無駄にしていませんか?

言うまでもなく、あなたの時間は貴重です。家族とのふれあいや、本質的な自己投資など、資格勉強などは早々に終わらせて全力で取り組むことは人生において山ほどあるはずです。

手前みそで恐縮ですが、僕は一級建築士に25歳のとき合格しました。必要な実務経験を積まないと受験資格すら得られない一級建築士試験において、最短で合格したことになります。

試験勉強時は仕事との両立のために必死でしたが、振り返ってみると、最短で合格することができた背景には合格のための考えか方や、効率的な勉強法と厳選した製図道具の存在がありました。

一級建築士取得は、建築の世界で生きていく上でのゴールではなく、スタートです。1年でも早く取るべきなのは間違いありません。

あなたの試験勉強が少しでも効率的になるように、もっと有意義なことに大切な時間を使えるように、僕がお勧めする製図道具や勉強法をこのエントリにまとめました。

参考にできる点は人によるかと思いますが、何かひとつでもお役に立つことがあれば嬉しいです。

当エントリでは、設計製図試験についてまとめましたが、学科編については当エントリ最後にリンクを設けています。 「まずは学科試験から」というかたは記事最後をご参考ください。

資格学校は「自宅の近く」それとも「職場の近く」どちらが良いのか|大切にすべき考え方

まずは、設計製図試験にあたり大切にすべき考え方について、まとめます。

ご存知のとおり、設計製図試験の難易度は高く、さらには課題の内容についていえば柔軟性が高くなっています。

たとえば、最新の平成29年度課題「小規模なリゾートホテル」では新傾向やスパン割の柔軟性が求められるなど、トレーニングの質や、いかに落ち着いて試験に臨めるかが問われました。

最新の試験動向を見ても独学での合格は非常に難しく、資格学校に通うことは必須といえます。

よほどの才能があれば別のはなしですが、僕自身は当時、実際に学習してみて「これは独学じゃ絶対に無理、個人の戦略と努力では勝てない。」と感じました。

その経験からも、アドバイスをする際は資格学校に通うことをお勧めています。

資格学校に通うメリットはあげれば切りがありません。

設計テーマに沿った多数の演習・講義を生で受けられる。課題の添削により、自分の図面の悪い点が分かる。他の生徒の頑張りを目の当たりにして「こいつら、めっちゃやってる・・・」と良い意味で煽られる環境。

もちろん費用は安くはありませんが、短期間にできる限りの技術とノウハウを詰め込むことが重要である設計製図の試験では、資格学校に通うのがいちばんの近道です。

そこで重要になるのが、資格学校は「自宅の近く」それとも「職場の近く」どちらが良いのか?という問題です。

総合資格学院、日建学院、もしくは個人講師レッスンという資格学校自体の選択は、教材や講義の方式を調べて、あなたに合いそうなものを選べば良いと思います。

しかしながら、校舎つまり勉強の拠点をどこに置くかについては、僕なりの答えがあります。答えは、絶対に「職場の近く」です。

資格学校の通学日は、仕事が休みである曜日に設定することになるため「自宅近く」の校舎を選びたい気持ちは分かりますが、僕が身をもって感じた「職場の近く」を選ぶべき理由は、仕事から間髪入れずに学校の自習室へ行くことができるからです。

製図試験の勉強においては、大きな製図板を広げるためのスペースや、何時間かのまとまった時間が必要であることから、学校の自習室を使うことが非常に有効です。

資格学校が「自宅の近く」であれば、学校を終えてすぐに自宅に帰ることが出来ますが、その背景にあるのは「勉強後は早く休息したい」という勉強以外の時間に目線を置いた考え方ではないでしょうか。

一方、「職場の近く」であれば仕事後すぐに勉強に取り組むことができ、これは「できるだけ早く体力が残っている時間から勉強したい」という勉強する行為自体を大切にする考え方です。

建築関係の仕事は長時間残業を伴うことが多いですが、終業後に仕事の一環と割り切って学校の自習室に行く。周りの自習生から刺激を受けながら勉強する。という環境づくりが最短で合格できる第一歩だと僕は考えます。

僕自身こういったアグレッシブな考え方は苦手なのですが、設計製図の試験勉強のときは、自分を追い込む姿勢が大切。いや、もう本当に、試験に最短で合格するためにはこれくらい我慢すべきです。

何年もだらだらと試験を受け続けるより、ずっとお得だと思いませんか?

ともに戦う道具たちを徹底的に愛でる|お勧めの製図道具

学校で知識をつけることも大切ですが、それ以前に大切なのが製図道具です。

設計製図の試験で使う製図道具たちは、合格を掴み取るための武器と言っても過言ではありません。自分の分身であり共に戦う同志です。

また、そのような精神論だけではなく、少しでも勉強のストレスを軽減したり作図時間を短縮することができたりする良い道具というのがあります。 

「心から納得できる道具しか使いたくない」という僕の性格上の問題もありますが、シャープペン1本を選定するために何本ものシャープペンを試したり、線を描きやすい三角定規1つ選ぶために色々なメーカーやサイズの三角定規を取り寄せるなどして、各道具の最適解にたどり着きました。

ここからは厳選した製図道具と選定に対する考え方を、ペン、消しゴム、定規、製図版、その他の有効な道具の順番でお伝えします。

シャープペン

こちらは、メインで使うことになるシャープペン。

金属製の適度な重みがあることで、手が疲れにくく、ペン先を収納できるのがポイントです。

製図用シャープペンはペン先が細く繊細であるがゆえに、落としたりペンケース内で他の筆記具と干渉するだけでも、ペン先がダメになってしまうことがあります。

それを避けるためにもペン先を収納できるという、このシャープペンだけがもつ機能がとても重要です。

 

先に紹介したシャープペンの0.7mm芯バージョン。

0.7mmは柱などの断面線で使用します。手に持った感覚を統一するために、0.5mm芯のものと同じシリーズで選ぶことが大切です。

 

図面中の文字や記述(計画の要点)で使用するシャープペン。

先に紹介したグラフギアシリーズよりも軽いのが特徴です。文字を速く書くことが求められるシーンでは、この軽さがとても重要。機能面でもデザイン面でも素晴らしいシャープペンであり、多くの建築関係者から「名作」といわれる逸品。普段使いとしても購入すべき1本です。

 

ちなみに、僕はこのシャープペンの0.9mmを学科の試験で使用していました。

学科の勉強中に製図道具の選定をしていたので、設計製図の勉強に入るときにはこのシャープペンが手に馴染んでいるようにと、学科の試験から使い込んでいました。

なぜ0.9mmかというと、マークシートを一瞬で塗りつぶすことができるからです。

 

替え芯はこれ一択。替え芯についてもかなりの製品を試したのですが、これがいちばん描き心地、感触、折れにくさ、全てにおいて優秀でした。

 

Hi-uni唯一の欠点は0.7mmのラインナップがないということ。そんな状況で個人的に0.7mmでオススメなのは、同じく三菱鉛筆のuniというもの。こちらも描き心地が良く、折れにくさではトップクラスです。

その他のペン

このフリクションボールのブルーブラックとオレンジは、この後にご説明する「エスキスノート勉強法」で使用するものとなります。

黒ではなくブルーブラック。赤ではなくオレンジ。この選択が重要です。

 

こちらも同じく「エスキスノート勉強法」で活躍するペンです。

プラスチック製の万年筆で、力の入れ具合で線の太さを自在に操れるのが気持ちの良い水性ペンです。赤色の発色が良く、書き心地も申し分がありません。

余談ですが、建築家・谷尻誠さんも愛用されているそうです。

 

設計製図の試験で重要なのが、蛍光ペン。これについては、ぺんてるのハンディラインSしか選択肢はありません。インクの持ちが良いのと、なによりノック式であるということが本当に重要。

キャップ式を選んでしまうと、キャップを付け外しする時間が何よりの無駄です。ましてやキャップを落として拾うなんて事態になれば、もう目も当てられません。設計製図の試験は0.5秒の時間短縮の積み重ねが、合否を左右するということを忘れないでください。

フリクションの蛍光ペンでないと消すことができないから不便?

蛍光ペンとはそもそも、重要な箇所を線引きするためのものですよね。「重要な箇所を線引きする」という行為を、消すことができるという保険をもって行うこと自体がすでにナンセンスです。

消しゴム

消す能力が優秀なのはもちろんですが、消しカスが黒いことにより視認性が良い。また消しカスがまとまりやすく、必要以上に消しカスが散らばることによるストレスが軽減されるメリットもあります。

作図中、定規の下に消しカスを巻き込んでしまいせっかく描いた線が汚くなるということがよくあるため、消しカスの視認性と細かく散らないことはとても重要です。 

 

点景や小さな文字を消すのに使用します。細かい箇所を消すために字消し板を使用するという手もありますが、これはオススメできません。

字消し板自体が線を汚してしまったり、消したいところ以外を消してしまうということが、意外と起こるためです。

 

先ほどの角型よりもさらに先端が細く丸型のもの。点景のなかの一部分やPSなど、さらに細かい箇所を消すために意外と出番が多い消しゴムです。

ちなみに、MONO zeroシリーズは角型・丸型共に3色展開ですが、ブラックかシルバーが格好良くてオススメです。また、角型・丸型とで違う色を揃えておくと違いが分かりやすく、作図中に消しゴムを選ぶのに要する0.5秒の無駄な時間を短縮することができます。こういう細かなところを追求できるかどうかが大切です。

三角定規・三角スケール・テンプレート

三角定規はドラパス社製のもの。糸面取り仕様であるため、シャープペンの芯の粉で図面を汚してしまうことが少なく、ストレスフリーで作図できます。ちなみに、面取りの仕様は【面取】と【糸面取】という2種類がありますが、【面取】は面が取られ過ぎていて使いにくかったので、断然【糸面取】をお勧めします。

この三角定規は通り芯などの長い線ではなく、建具や家具などで使用するもの。また2mmという厚みがいちばん機動性が高かったことから、この三角定規が至高であると判断しました。

 

通り芯などの長い線や、壁線、柱断面など点景以外の線を描くのに使用します。これひとつで、道具を持ち替えることなく図面の半分以上を作図できるという、欠かすことのできない道具です。

扱いに慣れてくると、テンプレートの部分で、柱を「カカカカッ」と描くことができるあの感触がとてもクセになります。

この製品は、好き嫌いがハッキリ分かれると言われます。僕自身、使いはじめはイマイチだと感じていましたが、使い慣れてくると「これ無しでは、やっていけない」という状態になりました。

 

こちらのテンプレートは、建具の半円や植栽、トイレなど後半で作図する機動性が求められる点景で使用します。

実は、少し大きいオレンジのテンプレートも購入したんですが、こちらのスリムな青色のほうだけで十分でした。

 

三角スケールは黒地に白文字ものが、数字が見やすくてお勧めです。柱のスパンごとに小さな丸シールを貼る場合も、黒地であるほうが圧倒的に視認性が良い。

そして、特筆すべきは階段状になっている目盛り、そんな小さな仕掛けひとつで圧倒的に目盛りが読みやすくなっており、初めて出会ったときは衝撃でした。実務においても、ずっと使い続けています。

また、三角スケールは30cmと15cmを使い分ける方もいらっしゃるようですが、個人的には30cmのみで十分だと感じました。

製図板

製図板については、知り合いから譲り受けるということもできますが、絶対に自分のものを新しく買うべきです。

使い古しの場合、隠れた不具合があり、それが試験の当日なんかに顔を出したとしたらもうその時点で試合終了です。そんなミスにより、また来年の学費を払うのですか?

製図板とは試験の合否を左右するものであり、自分のお金でちゃんと新しいものを買い、愛着を持って使用することが絶対です。

決して安くはありませんが、合格後にオークションなどで売れば良いだけの話です。

個人的にオススメしたいのは、マックス社製のもの。重量が軽くて持ち運びがしやすく、機構がシンプルなので故障のリスクも少ないです。下部のペンを置いておくトレー部分の形状も申し分がない。

デザイン的にはムトー 平行定規 ライナーボードも気になるところですが、こちらは重量があることと、機構が少し複雑であることから故障したときのリカバリーが難しいというリスクがあります。また平行定規の傾きを調整するつまみが使いにくいと個人的に感じました。

その他の有効な道具

製図板に図面を固定するためのドラフティングテープの太さは12mmがいちばん扱いやすいです。また、よく何本かでまとめ売りされていますが、30mのものを1つ購入しておけば使い切るということはないはずです。(1年目で合格する場合に限る)

 

定規やテンプレートを浮かし、図面を汚しにくくするために意外と重要です。

 

電卓もいろいろなものを試しましたが、こちらがいちばんのお勧め。

キーを押したときの音が小さくなる機構が備えられていて、押し心地も快適。電卓を使用するうえでのストレスが全くありません。

CASIOのなかではハイエンドモデルなので、そのぶん金額も高いのですが、使い心地は最高だと断言できます。個人的に電卓に惚れ込みすぎて、試験用と仕事用に2つ購入しました。

 

ドイツのレデッカー社製のパソコンブラシです。作図中は頻繁に、図面上のシャープペン芯の粉や消しカスを払い飛ばす必要があります。その時に使用するのがブラシ。

こちらのブラシは、本来、パソコンまわりを掃除するのに特化したものですが、毛の質感・毛の抜けにくさ・デザインの面で優秀です。

筆記具メーカーのブラシの方が安価で求めやすいのですが、毛が抜けやすいことが結構気になりました。そういった些細だけど、積もると厄介なストレスを感じさせないのがレデッカーのブラシです。

少しお高いですが試験だけでなく日常使いもできるので、試験後にも使うことができるのです。

 

意外と重要なのが、ストップウォッチ。作図はもちろん、エスキスでも時間をしっかりと計って記録・分析することが大切です。

どのタイプの課題が得意なのか・苦手なのかを知る指標は、基本的には「かかった時間」であるため、時間をシンプルに計ることのできるストップウォッチは欠かすことができません。スマホでも代用できますが、スマホを手に取るたびに寄り道をしてしまうことから、僕はストップウォッチを使い倒していました。

メーカーはお好みですが、SEIKOはデザインと操作がシンプルで個人的に愛用していました。

参考までに、製図道具はこういったケースに入れて持ち運びしていました。

メーカー名は忘れてしまったのですが、ロフトの文具コーナーで購入したと記憶しています。

ちなみに、写真のなかで三角スケールに目印として目盛りにシールを貼ったり使わない縮尺にマスキングテープを貼ったりしていますが、現在このテクニックは禁止されていますので、真似をしないようにご注意ください。

長くなりましたが、オススメの製図道具とその考え方については、以上です。

エスキスノートで勉強の効率を最大限に上げる|お勧めの勉強法

ここからは具体的な勉強法についてご紹介します。

設計製図の学習は大きくわけて以下の2つのカテゴリーに分けられます。

A.作図学習

B.エスキス学習

まず「A.作図学習」は図面のトレースから始まり、作図のテクニックを習得していくための学習です。

ここではひたすら作図を行い、1課題における全ての図面を3時間以内に完成させられるようになることが目標で、一定枚数(30枚程度)の作図を行えば、たどり着けるレベルです。

このレベルまでたどり着ければ、きちんと練られたエスキスをもとに3時間で作図が可能なはずです。

次に「B.エスキス学習」は、まずは課題の解答にあるエスキスの流れをノートにトレースすることから始まり、最終的にクセのある課題においても大きな減点項目の無いプランを1.5時間〜2時間でまとめられることが目標です。

学習の比率としては、「A.作図学習:B.エスキス学習=3:7」

作図については、数をこなせば誰しもが一定のレベルにたどり着くことができます。

一方で、エスキスについてはノウハウの構築が難しいうえに、ノウハウが構築されていないと合格は難しいと考えます。

なぜならば、しっかりとしたエスキスさえ行うことができれば、あとはそれを図面化するだけだからです。

したがって、作図のテクニックは早々に身につけて3時間で作図を終えられる下地をつくり、そこからはひたすらエスキスのトレーニングを行うことが重要です。

さて、エスキスのトレーニングにおいてお勧めなのが、A4ノートを用いた「エスキスノート勉強法」。使用するノートの仕様は、5mm方眼のA4サイズです。

ちなみに僕は、上記のコクヨ キャンパスノートを使いました。学生時代からお世話になっていますが、ここでも大活躍です。

エスキスノート勉強法とは?

簡単にいうと、学校での課題や宿題で行うエスキスを全て1冊のノートのなかで行うという方法です。

エスキスの要点や学んだことをノートにどんどん書き込んでゆき、エスキスに関わる全ての知識を1冊のノートに集約してゆく。

学習の後半ではとにかく数多くエスキスすることが重要になりますが、1冊のノートを使うことで電車での移動時間でもエスキスができたり、移動中にエスキスノートを見返すだけでも十分な学習につながるのです。

参考までに、僕が使っていたエスキスノートの写真とともに解説します。

エスキスノートの表紙。

ノートの表紙には製図試験のタイムスケジュールを書いて、試験当日の進め方を常にイメージできるようにしていました。

最後に図面チェックの時間を残せるように、けっこう追い込んだタイムスケジュールをいつも意識していました(試験当日、さすがにここまでの余裕はなかったのですが…)。

ノート初期は自力でエスキスなんて、もちろん無理で、まずはエスキスを含めた解答例をトレースして要点を書き込むのみ。

重要なポイントは、赤字で記載します。

平面プランのスケール感は、5mm方眼1マス=2000mmでプランニングしています。

また、作図で上手く描けなかった個室のレイアウトなんかも参考に残しています。

とにかくこのノートを見れば、自分がつまずいた点や、要点が全て集約されている状況をつくることが大切です。

これは学習期間の中盤あたり。この時期にもまだまだエスキスが自力でまとめられなくて、解答をトレースしながら要点まとめという感じです。

計画の要点の解答例を切り抜いて、貼ったりしています。

エスキスに使用するペンは、

■基本は、PILOT フリクションボール ノック 0.5mm ブルーブラック

■寸法や特定の文字など強調したい箇所は、PILOT フリクションボール ノック 0.5mm オレンジ

■解答や講義で学んだ重要事項は、ぺんてる 水性ペン トラディオ プラマン 赤

というようにペンを使い分けています。

ここで、なぜエスキスをフリクションで行うかというと、ブルーブラックとオレンジの発色性が良くて見やすいだけでなく消しカスが出ないことがポイントです。

消しカスが出ないだけでストレスの軽減につながるだけでなく、移動中にエスキスを行う場合もゴミを気にすることなく進められるというメリットがあります。

フリクションはインクがなくなるペースが早く、その分、お金がかかるというマイナス面もありますが、消しカスが出ないことでストレスを削減できるなどのメリットを考えれば、安い買い物です。

重要事項の赤字は、意図的に消えないペンで記載しています。プラマンは使っていてテンションが上がるくらい素晴らしい書き心地なので、是非お試しください。

オレンジでPSを記載しています。エスキスでは、プランにPSまで落とし込みましょう。とにかくエスキスでできる限りの情報を書き込み、作図の段階では頭を使わないようにすることが重要です。

ちなみにスケールは、5mm方眼1マス=だいたい2000mm。

柔軟にプランニングできるように、階段のパターンを複数おさえておきましょう。こういった情報もノートに全て集約します。

個人的に苦手だった設備関係。苦手項目も自分なりに分かりやすくノートにまとめておきましょう。

余談ですが、左下の「あいうえお、かきくけこ」という落書きは、眠気と戦った爪痕です。

ちなみに「計画の要点」もノートにまとめています。基本的には、解答例を丸写し。

課題をいくつもやると、計画の要点は同じような記述が連続して出てきます。内容が重複しているものを除いて、ノートに丸写しをします。計画の要点はこれくらい書いておけば、そこそこフレーズは出てくるようになります。

繰り返しになりますが、大切なのはとにかくこのノートにアクセスすれば、試験当日に必要な情報が全て再確認できる状況にもってくることが何より重要なのです。 

ノート終盤。すんなりエスキスできているように見えますが、かなり消しては書いたりを繰り返しています。

資格学校の講師からは、エスキスの痕跡は消さないようにと言われてましたが、このノートは自分が見返したときに要点がすっと分かるような教科書をイメージして、ノートをつくっていました。なので、できるだけ無駄な情報は消しています。

これは、試験前日のページです。いちばん苦手だった課題のエスキスを行い、空きスペースに計画の要点をまとめ、そして作図までの一連の流れを通しで行いました。

ノートの1ページ目には、試験前一週間にやること・試験前日にやること・試験当日にやることが記載されています。

試験一週間前は、今までの課題の全てのエスキスを行うこととしていましたが、チェックリストを見返すと全部できていません(試験直前、仕事の忙しさがピークだったため、これが限界でした…) 。

最終日は、今までの学習内容の振り返りや、手応えを確認するために1課題を通しで行いました。

そして、試験当日に「ノート読み返し」を行っているのが、けっこうキモでして。

ここまで使い方を解説してきたノート。実はこれは全て、試験直前の自分のためを想って作成しています。

僕はとても本番に弱いということを、誰よりも知っています。そのために、試験直前の焦る自分に対して、試験当日までに学んできたことを分かりやすく伝え「今までこんなにやってきたじゃないか」と励ます役目をこのノートに託しているのです。

実は「学科編」でまとめた、今までの自分の積み重ねを味方にするという考え方が、実はここでも生きています。

さて、以上で【設計製図編】は終わりです。 

参考までに本試験当日のエスキス写真を。この日も当然フリクションです。

この発信がどなたかの栄光につながれば、僕は嬉しいです。