Archi.etc

Architecture and Things

【イベントレポ #スチーブ】くらしのきほん × 箱庭 × 灯台もと暮らし=?

こんにちは、タナカ(@y_tanakarchi)です。

昨日、足を運んだイベントがとても面白かったので、簡単ですが文章で残しておきます。

個人的に好きでよく見ている「くらしのきほん」と「灯台もと暮らし」。そして、ファンからスタートして、今では文章を書かせてもらっている「箱庭」。大好きな3つのメディアが寄り添って「一体何をするんだろう・・・?」と気になり、そのお話を聞けるということで、とても楽しみなイベントでした。

  1. トークセッション
  2. スチーブとは
  3. 団欒 

 約3時間の長そうであっという間のイベントを、ざっくり上の3つに分けて。

 トークセッション

イベントの半分以上を占めるトークセッションでは、くらしのきほん編集長:松浦弥太郎さん、箱庭 編集長:東出桂奈さん、灯台もと暮らし編集長:佐野知美さんの3名の登壇者が、「ウェブにかける想い・各メディアの紹介・これからのこと」の大きく3つのテーマについて語られました。

イベント当日でクックパッドへの移籍後、ちょうど1年になる松浦さんがすごく楽しそうに語っていたのがとても印象的で、そのなかからいくつか心に引っ掛かったものを。

「みんなで次号予告を出し合うように、互いに良いメディアにしていきたい。」 

クックパッドへの移籍前には、雑誌『暮しの手帖』の編集長をされていた松浦さん。その時には、あまり良しとされなかった次号予告を、ウェブメディア間ではどんどんしていきたいと。それはつまり、手の内を明かし、次の一手を競合に伝えること。「あそこはあんなことを考えていそうだ」「あそこは次はあんな企画を進めるようだ」みたく互いに影で探り合うのはなく、お互いのノウハウや考え方、そして技術も共有していきたいよね、というお話が印象的でした。

ぼくはウェブメディア業界の事情だとか、しきたりみたいなものは分からないので語ることができませんが、そんな目線から思うことは、やっぱり自分が好きな人たち同士が仲良くやってるのって、見てて幸せになるよなぁということです。このあたりはきっと日常的な人間関係と同じだと思ったのでした。

「商店街でお店が1店舗だけだったら、つまらない。 やっぱり、10店舗くらいはほしい。」 

商店街とは、その通りに並んだそれぞれのお店が機能していて、集団で活気を作り上げます。これをウェブで行いたいんだというお話しが印象的でした。

ぼく自身、商店街が小さい頃から大好きで、少し回想してみると・・・商店街の通りををひとたび歩けば、売られている串カツに惹かれて食べ歩きしているさなかに、焼きたてのパンに目を取られて気づいたら買ってしまった2個のパンのうちひとつは今食べて、もうひとつは明日の朝ごはんにしようとか考えてるうちに手で押していた自転車がパンクしたので通りを少し戻って自転車屋のおじちゃんに直してもらう。こんな物語が生まれます。

そんな物語が生まれる理由は、きっと、それぞれのお店にはそれぞれの営みがたしかにあって、それを肌で感じられるから。あの店にはあのご主人が居る感があるというか。

ウェブメディアを運営されている方の目線からだと、また違ったイメージがありそうだけど、ぼくは松浦さんの言葉に対してそんな楽しい未来のメディア商店街みたいなものを想像したのでした。

スチーブとは

そして、前述の松浦さんが発していくことばを、みんなで咀嚼するように進められたトークセッションも終盤に。そこで、『スチーブ』というひとつの単語が出されます。

今回の3メディアが合同で行うもの。つまりは、くらしのきほん × 箱庭 × 灯台もと暮らし=『スチーブ』ということ。

その企画はまだ手探り状態であり、具体的にどういったかたちになるのかは、これから練られていくとのことですが、とてもわくわくする思いを感じました。松浦さんはじめ登壇者の方々いわく、『スチーブ』というネーミングには、飼い始めた犬に太郎やポチと名付けるように深い意味がないそうです。

スチーブでどんなことが行われるかは、松浦さんを中心に今まで語られたことばがしっかりと反映されていて、なにか共通のマーク(それはくらしのJISマークのような)をもった横並びのメディアが、お互いの良さを共有しながら、ひとつの商店街の通りを作り上げるようなものであるということ。

もう少し踏み込むと、例えば、それぞれのメディアの更新がそのプラットフォームひとつで知れたり、同じ取材先での記事をそれぞれの目線・写真・テキストで読むことができる。といったことが語られました。これからさらに内容が詰められていくようですが、それらのアイデアが昇華して、かたちになったものがそんなに遠くない未来で多くの方の目に触れることになりそうです。

複数のメディアが集まることでひとつの商店街ができ、それぞれのお店のご主人とちゃんと出会うことができる。そんな心底わくわくできるものが生まれそうだと感じました。

団欒

イベントの最後には、団欒が催されました。「わたしたちのなかでは、懇親会のことを団欒と言っています」と箱庭の方が言われていたのが印象的で、文字どおり、みんなでひとつのテーブルを囲み、美味しいケータリングをお供に楽しい団欒の時間となりました。

ケータリングは、MOMOEさんというとっても素敵なケータリングを提供される方によるもの。面白いと感じたのは、今回のケータリングが「くらしのきほん」で取り上げられたものをベースに作られたものであるということ。

大きな木箱で用意されたごはんは、軽く焼き目のついた卵焼きに、薄味だけど記憶に残るきんぴら、揚げたてじゃなくてもしっかり美味しいシンプルなコロッケなどなど。最後にみんなで囲むごはんにも、そのメディアの表現が丁寧に落とし込まれているのが、すごいなーと感心しました。

 

終始、体験することに夢中になってしまっていたため、写真を残せていなくて恐縮です。

普段お世話になっている箱庭の皆さまに改めてご挨拶でき、個人的にはサプライズで、くいしんさんにお伝えしたかったことが直接お伝えでき、そして、普段よく読んでいる本の著者である松浦弥太郎さんとお話しし「ああ、当たり前だけど実在する方だったんだよなぁ」ということを感じられたそんな素敵な機会でありました。