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【イベントレポ】20代編集者と一緒に考える、これからのメディアの形

どうも、タナカ(@y_tanakarchi)です。

本日、 神保町で開催された「20代編集者と一緒に考える、これからのメディアの形」というイベントに参加してきました。


ぼくはメディア関係者でもなんでもないのですが、登壇される鳥井弘文さんには直接お礼を言いたいことがあり足を運びました。

で、このイベントに参加をしてみて、「ははあ、これは面白いなあ」と感じたことがいくつかあって、自分なりに考えたことを忘れないうちにまとめておきます。

それについて調べたいひと、興味があるひとに対して置き手紙を残しておくように発信するということ。 

ウェブメディア「灯台もと暮らし」のローカル特集についての話のなかで触れられた内容ですが、このことばがとても心に残りました。

ウェブメディアでは珍しい「特集」というかたちで島根県の海士町や、岩手県の遠野市などについての記事を発信されており、それについて、刺さるひとに刺されば幸いというイメージで「置き手紙を残しておくように」と発信する姿勢を形容されたのがとても印象的でした。

そういう姿勢で発信をし、独自のフィールドを広げていける背景には、取材も撮影も執筆も基本的には全て自社で完結させる(それは情熱をもった記事が生まれることにつながる)という体制もその要因だと感じました。

やっぱり、自分の足で訪れ、その体験をもとにして生まれる作品はどんな分野でもきっと大切にされていくんだろうなあ。

一緒に話した編集者の方が、「ウェブとしての媒体と紙としての媒体のそれぞれの良いところを備えられているライターが少ない」ということを言われていましたが、編集をされている方がライターに求めていることを生で聴くことができて「なるほどな〜」と感じました。

さて、紙についてすこし触れたところで、次は紙媒体というテーマで気になったことばを、ひとつ。

紙媒体での編集の世界では、縦方向を見ることを重要視していたけれど、今は横方向が見られることが多くなっている。 

これは紙媒体の編集に携わって長い方が言われていたことだそうですが、これもまた「面白い考え方だな〜」と思いました。

かつてウェブとしての媒体がまだ台頭していなく、紙が主であったときからとき、紙媒体の編集では「もっと上を目指す」という縦方向の考え方が多かった。しかし今の10代・20代のいわゆるウェブ世代はイケダハヤト氏のように世代が近いという意味での横方向に目線を置いていることが多いと。

これに対して、鳥井さんが、これからのウェブの媒体でも「縦方向に目線を置く」ということでまた新たなヒントや知見が得られるのではないかとボールを投げられていたのが印象的でした。

例えば、「灯台もと暮らし」が長く読まれるような静かに熱い記事を生んでいるその背景には、ウェブメディアということをベースにして「暮しの手帖」や「クウネル」のような長く愛され、歴史をもっている縦の世界に目線を置いているからなのかなあと感じました。

だから何なのか。 

今回、自分が普段あまり接することのない方々のお話を聴けて、「おおお、この考え方って面白いな〜」の連続でした。

ある本の紹介でもすこし触れたことですが、「できるだけ多くの方に伝える」ということと「伝わるひとにだけ伝われば良い」ということのバランス感覚。

今日の知見をベースに考えると、ウェブ媒体としての良さ、紙媒体での良さそれぞれの特性をちゃんと理解したうえ発信していくこと。
そして、なにより自分が良いと思える(「今回のこれはマジでエモーショナルだ」と胸を張っていえる)発信をしていきたいなあと自分なりに思ったのでした。

ちなみに、本イベントで使用された「HASSO CAFFE」。
とても良いカフェですので、ちょっとけんちく目線で見てみよう!「HASSO CAFFE」
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(写真:流通ニュース http://ryutsuu.biz/より)

東京都は神保町、古書通りからすこし離れた場所に、落ち着いたデザインが特徴のカフェがあります。

「HASSO CAFFE」と名付けられたそのカフェは、その名のとおりこの場所で柔軟な発想が生まれるようにと、幅広い要望に応えられる工夫が隠されていました。

お店の顔は、入居しているオフィスビルに馴染むよう、落ち着いたデザインに。コーヒーチェーンのPRONTOの店舗でありながら、PRONTO共通のデザインは少なめに、この店舗独自の木材と黒塗りの鉄をベースしたデザインが特徴的です。

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(写真:流通ニュース http://ryutsuu.biz/より)

店内は正面の入り口からその反対の入り口までスムーズに通り抜けられるプランとなっています。
それに沿うかたちで長く連結することができるこの店舗独自のテーブルがとっても面白いんです。

ひとが通り抜ける道に沿って長く連結されたテーブルは、すぐれた発想は人と人とをつなぎ予想もできない場所に行き着き昇華するという「発想の流れ」を内装デザインでかたちにしているようでした。

すこし逸れましたが、良いイベントでありました。

ではまた明日!